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2011年7月

2011年7月20日 (水)

きらめきのジグソーパズル~パウル・クレー~

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「おわらないアトリエ」展@東京国立近代美術館 2011年5月31日~7月31日(日) 

 

 以前から興味がありながらなかなかじっくり観る機会がなかった「パウル・クレー」の展示を観に行ってきました。私はモザイク柄みたいな特徴の画家だったよねーぐらいで、実は画集もちゃんと観たことがありませんでした。最近体調もよくなかったので、しばらく美術館や写真展などもまったく諦めていました。しかし、どこかでもらっていた案内ハガキが出てきて、今月いっぱいやっているとあり、その日は比較的コンディションもよかったので、都内へ出るついでに寄ることに。

 まず、私がクレーの絵を観て、感じて美術館を出てすぐに携帯に急いでメモした感想を箇条書きにします。

◎かわいい
◎アンバランスそうなのに不思議と安定してる
◎心地よい
◎なんかおしゃれ
◎お風呂のタイルみたい
◎象形文字みたい
◎壁画みたい
◎緻密
◎タイトルがおもしろい(ありきたりでないのがある)
◎発想大胆→絵の切断・回転など
◎有名画家と思えない無邪気なものがある→「ぼろきれお化け」
◎いつまでも見ていたい絵→「庭園建築のプラン」

 私はこんな感想を走り書きのように携帯にメモしました。画面には一見ガチャついたように抽象的なようないろいろなものが左右非対称というか、もしも私が真似て描いたらすごく不安定な絵になるんだろうなぁ・・・というような絵が多いのです。
 でも、なぜだか計算されつくしたかのように、そういう落ち着かなさがまるでない、どれも”居心地”がいいのです。

 ”かわいい”ように感じる作品も多いです。「Mのための花輪」「庭のリズム」(1932年)という油彩の2作品はまるでパッチワークを思わせる、そのままスカートでもテーブルクロスでも作れそうなデザイン的な絵(やさしいピンク調)でした。私が(かわいい絵だなぁ)と思ったら、そばにいた友だち同士の女性のひとりが友だちに「なんかかわいいよね」と私と同じことを口にしていたので、心のなかで(だよね~!)と頷いていました^^

 そうかと思うと、エジプトの壁画や象形文字のようなものが多く登場するコーナーもありました。銭湯の壁のタイルみたいな絵もありました。それも、いまどきのCGで作るならともかく、こんなタイルみたいな升目をちまちま色分けして塗るなんて・・・発狂しそうです。(小学生のときだったか、図画の授業で花の背景の升目を水彩で塗ったことがあります。図画は得意なほうでしたが、あれはなかなかきれいに塗るのは難しかった覚えがあります)特にそんなタイル風に緻密に枡を塗りながらできていてインパクトがあったのが「嘆き悲しんで」(1934)。

 タイトルのセンスの個性的さも印象的でした。
「なおしている」
「面白がらない」
「ウルクス、決めかねている」
 絵のタイトルっぽくないところがおもしろいです。

 パウル・クレー(1879-1940)はスイスの画家だそうです。いま、計算してみたら没後71年でした。
 考えてみれば、あたりまえのように私たちは名画の展示会を見ているけど、長い時間を経て、大切に保存され、長く人々に愛されて、こうして時を隔ててもしかも言葉も知らない遠い国の生の絵を間近で見られるなんて、すごく奇跡の連続によって実現しているように思えました。

 例えば、自分の思い出の文集やらを思い出してみてください。紙なんて、保管が悪いとほんの数年でカビやシミや劣化でダメになってしまいます。もちろん、名画としてきちんと保管されているからこそとは言え、クレーについての情報もネットで調べたりできるほどの現代に生きる私たちが、CGなんて言葉もなかったような時代の絵を観られる幸福・・・それがすごいことなんだなぁと、なぜかしみじみしてしまいました。

 そして、私が一目ぼれして、「わぁぁっ・・・!♪」と心で言ってしまった、ときめきの1枚が、「庭園建築のプラン」(1920年;写真参照)です。色使いが優しくて、観ていると”愛と幸福”を呼んでくれそうな、そんな1枚に見えました。ひととおり観終わって、出口に向かう前にもう1度この絵を観て行きました(そこまで気に入る、というのは美術展でなかなかないです)。

 グッズ売り場を確認したら、その絵のポストカードを見つけてとても嬉しくなりました。他、数枚と目盛付きのしおりがキレイで買いました。たしかにグッズ向きな絵でもあるので、グッズも豊富で、お客さんはみんな喜んでいっぱい買っていましたね。クレー本人は、後世で自分の絵がコップやTシャツなどになって人々が喜んでたくさん買っている姿なんて予想しなかったでしょうね^^ こういう部分は、新しい文明・文化と昔の名画とのコラボというものは、とっても楽しいことだなぁと感じています。

 パウル・クレー。
 またひとり、好きな画家が増えた日でした。

2011年7月15日 (金)

清らかすぎるガラス玉に涙

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 はじめまして、Moegiです。

 私は先月半ばから心身の調子を崩して、連日なかなか予想外のことばかり起きて大変です^^;

 そんななか、最近、通院の帰りにすごく久しぶりに以前よく遊んでた友達と新宿でごはん食べたり、東急ハンズぶらぶらしてリラックスできました。いつでもお買い物ひとりだったけど、前は近くの街だったその友達とよくこうやってお店歩きをしてたんです。

 ハンズ入り口でガラス職人のグラスやお皿などの特設コーナーを見つけました。

 一番に魅かれたのが、「ガラスのソコヂカラ」というガラス玉(写真)。

 もう、一目見て「すごいっ!」って思ったとおりでした。

 帰宅後、パワーストーンみたいに流水浄化してから、手の上に乗せてみました(手のひらに包めるサイズ)。

 躁鬱状態で連日脳内が「自分のモノローグのラジオ鳴りっ放し」の日々なのに、このガラス玉見たら、おだやかに鎮まるかんじなのです!

 ある物を見て、

「きれいすぎて、清らかすぎて、涙が出る」

 なんて初めての体験でした!
 これは、小樽の伝統ある硝子製造所の硝子職人・浅原宰一郎さん作

「ガラスのソコヂカラ」

 説明を読むと、長い年月をかけた自然の希少な結晶が封じ込められているんだそうです。明治からの伝統あるガラス製造所の技というだけでも歴史の重みを感じるのに、大地の歴史まで閉じ込めた、手のひらサイズの宇宙のような・・・同時に、いくつかある色のなかから夏らしい水色を選んだおかげで、ちゃぶ台の上にまるで小さな海が乗っかっているような気分でした。

 製造元→浅原硝子(小樽)さん

 

 HPを見て、初めてペーパーウェイトという説明を見て、そうだったんだ~? と思いましたが、別にそのように使う予定はないですw でも、お店ではじめからその説明(使用目的?)を知らなくて、何も先入観なしに、目的のない、ただの美しいだけのガラス玉として見ることができたのはラッキーだったのかもしれませんね。

 こんなにその存在感にインパクトを受けて、でも気持ちが安らいで、透明で美しいものには、そうそう出逢えないでしょう。しかも特設で期間限定の売り場だったので、運命的な出逢いでした。

 小樽のガラス市のチラシも置いてありました。

 なかなか北海道には行けませんが、私のときめくモノにまたいっぱい出逢えそうな催しだなぁと思いながら見ていました。

 

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